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Claude Codeで日本法令を引く: egov-law-mcpの使い方

日本法令MCPサーバー egov-law-mcp をClaude Code、Claude Desktop、Cursorから使う設定と、条文検索の実演をまとめます。

codeagent.jp編集部 情報確認 約4分
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仕様・料金・提供範囲が変わりやすいテーマは、公開日・更新日・情報確認日を分けて管理します。 導入前には必ず記事末尾の一次情報と公式ドキュメントで最新状況を確認してください。

Claude Codeで日本法令を引く: egov-law-mcpの使い方 の16:9共有用サマリー画像。 egov-law-mcpはClaude Codeからe-Gov条文を出典付きで取得し、法律回答前の根拠確認を固定する 1. セットアップ: npm公開済みMCPをClaude Code設定に追加する、e-Gov法令APIへ正式名称や条番号で問い合わせる、APIキー不要の読み取り専用ツールとして始められる 2. 実演: 条文検索、法令名確認、条番号指定を対話から実行する、回答前に根拠条文とURLをツール結果で確認する、AIの法律要約を一次情報リンク付きに変えられる 3. 注意点: 法的助言ではなく条文参照支援として扱う、改正日、施行日、別表の扱いは人間が確認する、曖昧な法律名は候補一覧から正式名称を選ぶ
Claude Codeで日本法令を引く: egov-law-mcpの使い方 資料 26-1R02 2026.04.25 実装・公開事例

日本法令をAIエージェントから出典付きで引くためのMCPサーバー、@codeagentjp/egov-law-mcp を公開しました。

前回の記事では、npm名の衝突、GitHubリポジトリの独立、Granular Access Token、GitHub Actionsでの npm publish --provenance までを整理しました。この記事では、実際にClaude CodeやCursorへつないで、どのように法令を引けるのかを実演します。

まず結論

@codeagentjp/egov-law-mcp は、ローカルで起動するstdio型のMCPサーバーです。Claude CodeやCursorから npx -y @codeagentjp/egov-law-mcp を起動すると、e-Gov法令APIを使って法令検索、全文プレビュー、条文取得、関連法令検索ができます。

最初に試すなら、個人情報保護法の第2条を取得するのが分かりやすいです。法令IDは 415AC0000000057 です。

公開物は次の2つです。

種類URL
npm@codeagentjp/egov-law-mcp
GitHubSHAYOUWORLD/egov-law-mcp

記事執筆時点の公開バージョンは 0.1.0 です。MCPサーバーが公開しているツールは4つです。

Tool役割
search_laws法令名やキーワードから法令を検索する
get_law法令IDを指定して本文プレビューを取得する
get_article法令IDと条番号を指定して条文を取得する
find_related_laws法律、施行令、施行規則などの関連法令を探す

Claude Codeに追加する

Claude Codeでは、MCPサーバーを claude mcp add で追加できます。ローカルプロセスとして起動するので、transportは stdio です。Claude Code公式ドキュメントでも、stdioサーバーはローカルコマンドを起動して接続する形として説明されています。

macOS、Linux、WSLなら次で追加できます。

Terminal window
claude mcp add --transport stdio egov-law -- npx -y @codeagentjp/egov-law-mcp

Windowsネイティブ環境では、cmd /c 経由にしておくと npx の解決で詰まりにくくなります。

Terminal window
claude mcp add --transport stdio egov-law -- cmd /c npx -y @codeagentjp/egov-law-mcp

追加できたら、Claude Code内で次を確認します。

/mcp

egov-law が接続済みになっていれば準備完了です。

Claude DesktopやCursorで使う

Claude DesktopやCursorでは、MCP設定JSONにサーバーを追加します。基本形は同じです。

{
"mcpServers": {
"egov-law": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@codeagentjp/egov-law-mcp"]
}
}
}

Windowsで npx の解決が不安定な場合は、次のように cmd /c を使います。

{
"mcpServers": {
"egov-law": {
"command": "cmd",
"args": ["/c", "npx", "-y", "@codeagentjp/egov-law-mcp"]
}
}
}

このMCPサーバー自体にAPIキーは不要です。裏側ではe-Gov法令APIを参照します。

CLIで疎通確認する

Claude Codeにつなぐ前に、MCPサーバーが起動するかだけ確認したい場合は、直接 npx で起動できます。

Terminal window
npx -y @codeagentjp/egov-law-mcp

stdio型MCPサーバーなので、通常のWebサーバーのようにポート番号は表示されません。MCPクライアントからJSON-RPCで呼び出される前提です。

実際にJSON-RPCで tools/list を呼ぶと、次の4ツールが返ることを確認しました。

{
"tools": [
{ "name": "search_laws" },
{ "name": "get_article" },
{ "name": "get_law" },
{ "name": "find_related_laws" }
]
}

実演1: 個人情報保護法を検索する

まず法令名で検索します。Claude Codeでは、自然文で次のように頼めば十分です。

個人情報の保護に関する法律をe-Govで検索して、法令IDと出典URLを出してください。

MCPツールとしては、次のような呼び出しになります。

{
"tool": "search_laws",
"arguments": {
"query": "個人情報の保護に関する法律",
"limit": 5
}
}

実行結果では、次の法令が返りました。

{
"lawId": "415AC0000000057",
"lawNo": "平成十五年法律第五十七号",
"lawTitle": "個人情報の保護に関する法律",
"score": 100,
"source": {
"name": "e-Gov法令検索",
"url": "https://laws.e-gov.go.jp/law/415AC0000000057"
}
}

ここで重要なのは、法令名だけでなく lawId と出典URLを持っておくことです。次の条文取得では、この lawId を使います。

実演2: 法令本文のプレビューを取る

全文をいきなりAIに渡すと長くなりすぎるので、まずプレビューだけ取ります。

{
"tool": "get_law",
"arguments": {
"lawId": "415AC0000000057",
"previewChars": 500
}
}

戻り値には、法令番号、本文プレビュー、e-GovのページURL、API URLが含まれます。

{
"lawId": "415AC0000000057",
"lawNum": "平成十五年法律第五十七号",
"previewChars": 500,
"source": {
"name": "e-Gov法令検索",
"url": "https://laws.e-gov.go.jp/law/415AC0000000057",
"apiUrl": "https://laws.e-gov.go.jp/api/1/lawdata/415AC0000000057"
}
}

Claude Codeに頼む場合は、次のように書くと使いやすいです。

個人情報保護法の全文をいきなり要約せず、まずe-Govから500文字程度のプレビューと出典URLを確認してください。

実演3: 第2条を取得する

次に条文単位で取得します。個人情報保護法の定義規定である第2条を指定します。

{
"tool": "get_article",
"arguments": {
"lawId": "415AC0000000057",
"article": "2"
}
}

実行結果では、第2条の条文と出典情報が返りました。記事上では長文引用を避けるため、ごく短い抜粋だけ示します。

第二条 この法律において「個人情報」とは...

Claude Codeには、次のように頼むと実務で使いやすいです。

個人情報保護法第2条をe-Govから取得してください。
そのうえで、条文の原文、出典URL、取得に使った法令IDを分けて表示してください。
解釈や助言はせず、まず条文確認に徹してください。

法令MCPの価値は、AIに法律相談をさせることではありません。AIが説明を書く前に、出典付きの条文を確実に取りに行けることです。

実演4: 施行令・施行規則を探す

法律だけを見ても、実務上の細部が分からないことがあります。そこで find_related_laws を使います。

{
"tool": "find_related_laws",
"arguments": {
"lawId": "415AC0000000057"
}
}

実行結果には、個人情報保護法に加えて、施行令や施行規則が返りました。

種類法令名lawId
法律個人情報の保護に関する法律415AC0000000057
施行令個人情報の保護に関する法律施行令415CO0000000507
施行規則個人情報の保護に関する法律施行規則428M60020000003

ここが、今回のMCPサーバーで特に重視した点です。AIエージェントに法令を扱わせるなら、法律本文だけでなく、関連する下位法令へ自然にたどれる導線が必要です。

そのまま使えるプロンプト

Claude Codeで試すなら、最初は次の3つで十分です。

e-Gov法令MCPを使って、個人情報の保護に関する法律を検索してください。
法令名、法令番号、lawId、e-Gov URLを表で出してください。
lawId 415AC0000000057 の第2条を取得してください。
条文原文と出典URLを分けて表示し、要約は最後に3行だけ付けてください。
個人情報保護法に関連する施行令・施行規則を探してください。
法律、施行令、施行規則を分けて、lawIdとe-Gov URLを出してください。

法令を扱うときは、最初から「結論」を聞かず、まず「条文」「出典」「法令ID」を固定するのが安全です。

注意点

このMCPサーバーは、法令データを取得するための道具です。法律相談、法的判断、行政機関への照会代替ではありません。

また、e-Gov法令APIの応答、法令データの更新、MCPクライアント側の設定仕様は変わる可能性があります。記事執筆時点では、@codeagentjp/egov-law-mcp0.1.0、Node.js 20以上、stdio transportを前提にしています。

特に、次の3点は意識しておくべきです。

注意点内容
出典確認AIの説明だけでなく、e-Gov URLを必ず見る
長文出力全文取得は出力が大きくなるので、条文単位で取る
実務判断法令解釈や個別案件は専門家確認を前提にする

次に作るもの

今回の @codeagentjp/egov-law-mcp は、最初の公開版です。今後は、ローカル全文検索インデックス、改正差分、条例、判例、国会提出法案などへ広げる余地があります。

ただし、最初に必要なのは大きな構想ではなく、使える導線です。GitHub、npm、Claude Code、Cursorで動くところまで確認できれば、AIエージェントが日本の公開法令にアクセスする入口としては十分に機能します。

公開手順の裏側は、@codeagentjp/egov-law-mcp を npm 公開するまで。MCPサーバー配布の実務メモにまとめています。

参考リンク

Primary sources

一次情報・参考リンク

About the author
codeagent.jp編集部

Claude Code / Codex / MCP を個人開発サイト運用と公開MCPサーバー開発で試し、一次情報・検証ログ・失敗例をもとに整理します。

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