本文へスキップ

Codex CLIでe-Gov法令MCPを使う:codex mcp add と config.toml の設定手順

Codex CLI 0.144.1 に e-Gov法令MCPを codex mcp add で追加し、config.toml の [mcp_servers] 形式と codex exec からのツール呼び出しを2026年9月14日にWindows 11で実行確認。Claude Codeとの違いも整理します。

SHAYOUWORLD 更新 約5分

Codex CLIからe-Gov法令MCP(@codeagentjp/egov-law-mcp)を使う設定は1行で終わります。codex mcp add egov-law -- npx -y @codeagentjp/egov-law-mcp を実行すると ~/.codex/config.toml に [mcp_servers.egov-law] が書かれ、Windows 11でも npx のまま search_laws が呼べました。 この記事はClaude Codeでの設定と使い方のCodex版で、同じMCPサーバーを両方のCLIから使えるようにするのが目的です。

確認したのは、codex-cli 0.144.1と @codeagentjp/egov-law-mcp 0.1.0(npm view で2026年9月14日時点の最新)です。codex mcp の各サブコマンドは、ユーザーの設定を汚さないよう CODEX_HOME を一時フォルダに向けて実行しました。設定キーの意味はCodex公式のMCPドキュメントと設定リファレンスで確認しています(developers.openai.com/codex/... はこのURLへリダイレクトされます)。

  1. 追加は codex mcp add <名前> -- <起動コマンド>。 stdioサーバーは -- の後ろにコマンドをそのまま書きます。
  2. 結果は ~/.codex/config.toml の [mcp_servers.<名前>]。 command と args の2行だけです。
  3. 確認は codex mcp list と codex mcp get、TUIでは /mcp。 削除は codex mcp remove。
  4. MCP 0.1.0は法令API v1を呼ぶ。 現行条文の検索・取得はできますが、asof による時点指定はできません。

前提:MCPサーバー側の確認

先にMCPサーバー単体が動くことを確認しておくと、Codex側の問題と切り分けられます。パッケージは依存なしの単一 .mjs で、Node.js 20以上が必要です。

Terminal window
npm view @codeagentjp/egov-law-mcp version
# 0.1.0

stdioで直接ハンドシェイクすると、公開しているツールが分かります(initialize → notifications/initialized → tools/list の3行をstdinに流しました)。

serverInfo: egov-law-mcp 0.1.0 / protocolVersion 2025-06-18
tools:
search_laws keyword, category, limit
get_article lawId, lawNum, article, paragraph
get_law lawId, lawNum, previewChars
find_related_laws lawName, limit

4ツールとも返り値に法令名・法令ID・条番号・e-GovのURLを含める設計で、これはMCPサーバーの設計記事で決めたとおりです。

codex mcp add で追加する

Codex CLIには codex mcp サブコマンドがあり、list get add remove login logout を持ちます。stdioサーバーの追加は次の1行です。

Terminal window
codex mcp add egov-law -- npx -y @codeagentjp/egov-law-mcp
Added global MCP server 'egov-law'.

codex mcp add --help を見ると、書式は codex mcp add [OPTIONS] <NAME> (--url <URL> | -- <COMMAND>...) で、stdioとHTTPの区別は --url の有無で決まります。Claude Codeの --transport stdio に当たるフラグはありません。環境変数を渡すときは --env KEY=VALUE を -- の前に置きます。

追加後の config.toml はこの2行です。

[mcp_servers.egov-law]
command = "npx"
args = ["-y", "@codeagentjp/egov-law-mcp"]

CLIを使わず、このセクションを ~/.codex/config.toml に手で書いても同じです。公式ドキュメントに載っている任意キーのうち、実務で触るのは次のあたりです。

キー意味(公式ドキュメント)
env / env_varsサーバーに渡す環境変数 / 転送を許可する環境変数名
cwdサーバープロセスの作業ディレクトリ
startup_timeout_sec起動タイムアウト。既定10秒
tool_timeout_secツール呼び出しのタイムアウト。既定60秒
enabledfalse で設定を残したまま無効化
requiredtrue なら、このサーバーが起動できないときにCodexの起動を失敗させる
enabled_tools / disabled_tools公開するツールの許可リスト / 拒否リスト

npx -y は初回にパッケージを取得するため、回線によっては起動が10秒を超えることがあります。そのときは startup_timeout_sec = 30 を足してください(筆者の環境では既定のまま起動しました)。

list / get / remove で確認する

登録内容は codex mcp list で一覧できます。

$ codex mcp list
Name Command Args Env Cwd Status Auth
egov-law npx -y @codeagentjp/egov-law-mcp - - enabled Unsupported

Status は設定上の有効・無効で、接続できたかどうかではありません。Auth の Unsupported はこのサーバーがOAuthを持たないという意味で、--json を付けると auth_status: "unsupported"、transport.type: "stdio" として同じ内容がJSONで出ます。詳細は codex mcp get、削除は codex mcp remove です。

$ codex mcp get egov-law
egov-law
enabled: true
transport: stdio
command: npx
args: -y @codeagentjp/egov-law-mcp
cwd: -
env: -
remove: codex mcp remove egov-law
$ codex mcp remove egov-law
Removed global MCP server 'egov-law'.

対話モードのTUIでは /mcp で接続済みのサーバーを確認できます(公式ドキュメント)。IDE拡張もCLIと同じMCP設定を共有し、信頼済みプロジェクトではリポジトリ直下の .codex/config.toml にプロジェクト単位の設定を置けます。

実際に呼んでみる:codex exec

設定が効いているかは、非対話の codex exec で1回ツールを呼ぶのが早いです。ここでは config.toml を書き換えずに、-c で同じ設定を一時的に注入して実行しました。

Terminal window
codex exec --skip-git-repo-check \
-c 'mcp_servers.egov-law.command="npx"' \
-c 'mcp_servers.egov-law.args=["-y","@codeagentjp/egov-law-mcp"]' \
"egov-law という MCP サーバーの search_laws ツールで「労働基準法」を検索し、先頭1件の法令IDと法令名を1行で答えてください。ファイル操作やシェルコマンドは使わないでください。"
codex
egov-law の検索ツールで確認します。
mcp: egov-law/search_laws started
mcp: egov-law/search_laws (completed)
codex
322AC0000000049 労働基準法
tokens used
17,861

mcp: egov-law/search_laws started と (completed) が出ていれば、CodexがMCPサーバーを起動してツールを呼べています。Windows 11で command = "npx" のまま動きました。Claude Codeの記事では cmd /c npx ... を勧めましたが、Codex 0.144.1ではその回避は不要でした。もし npx の解決で失敗する場合は、同じ cmd /c の形にするか、command = "node"、args = ["C:/絶対パス/egov-law-mcp/bin/egov-law-mcp.mjs"] のようにパッケージを展開して直接指定する手があります。

-c による上書きは1回限りで設定ファイルには残りません。CIやスクリプトから固定の設定で呼びたいときに向いています。

Claude Code との違い

同じサーバーを両方に登録して使うときに、混同しやすい点だけ並べます。

Claude Code
Codex CLI 0.144.1
追加コマンド
claude mcp add --transport stdio egov-law -- npx -y @codeagentjp/egov-law-mcp
codex mcp add egov-law -- npx -y @codeagentjp/egov-law-mcp
トランスポート指定
--transport stdio / http
フラグなし。--url があれば HTTP、なければ stdio
設定ファイル
JSON(mcpServers)。プロジェクトは .mcp.json
TOML([mcp_servers.<名前>])。プロジェクトは .codex/config.toml(信頼済みのみ)
一覧・詳細・削除
claude mcp list / get / remove
codex mcp list / get / remove(--json あり)
対話中の確認
/mcp
/mcp
一時的な注入
--mcp-config <file-or-json>
-c mcp_servers.<名前>.command=... の繰り返し
Windows の npx
cmd /c 経由を推奨(過去記事)
npx のまま動作を確認(0.144.1)
Claude Code 側は過去記事と公式ドキュメント、Codex 側は 2026-09-14 の実行結果と公式ドキュメントに基づく

設定の形式が違うだけで、サーバー側は同じ npx -y @codeagentjp/egov-law-mcp です。片方で動いてもう片方で動かないときは、まずサーバー単体のハンドシェイクが通るかを見て、次にCLI側のタイムアウトとPATHを疑います。接続に失敗するときの切り分けはegov-law-mcpが動かない時の対処法に、Node.jsのバージョンやWindows固有の症状ごとにまとめてあります。

使うときの注意

  • 現行条文しか引けない。 0.1.0が呼んでいるのは法令API v1で、asof による時点指定がありません。過去時点が必要なら法令API v2の asof を直接使ってください。
  • 通称は0件になることがある。 search_laws は法令名マッチなので、「下請法」「電帳法」のような通称では引けません。正式名称への寄せ方は通称と法令名のズレの記事にあります。
  • 出典を出力に残させる。 ツールの返り値に法令ID・条番号・URLが入っているので、Codexへの指示に「法令IDとURLを必ず併記する」を1行足しておくと、後から原文で確認できます。

まとめ

  • codex mcp add egov-law -- npx -y @codeagentjp/egov-law-mcp の1行で config.toml に [mcp_servers.egov-law] が書かれる
  • codex mcp list / get / remove で管理、TUIは /mcp。--json で機械可読な一覧も取れる
  • codex exec に -c で設定を注入すると、ファイルを変えずにツール呼び出しを確認できる。Windows 11で npx のまま search_laws が動いた
  • Claude CodeはJSON、CodexはTOML。トランスポートは --url の有無で決まる
  • MCP 0.1.0は法令API v1で現行条文のみ。時点指定は法令API v2を直接使う

Codexから引いた条文をどう扱うかはe-Gov法令API活用ガイドに、MCPサーバー自体の配布ページは/tools/egov-law-mcp/にあります。

関連して読む

この記事の情報・検証メモ
Tags
公開日
情報確認
参考リンク
4件
更新性
定期更新
更新管理

仕様・料金・提供範囲が変わりやすいテーマは、公開日・更新日・情報確認日を分けて管理します。 導入前には必ず記事末尾の一次情報と公式ドキュメントで最新状況を確認してください。

検証メモ
codex-cli 0.144.1(Windows 11) @codeagentjp/egov-law-mcp 0.1.0(npm view で確認、2026-09-14) Node.js 24.8.0 / npx codex mcp add / list / get / remove、codex exec からの search_laws 呼び出しを 2026-09-14 に実行
図解を保存・共有

記事の要点を1枚にまとめました。画像は新しいタブで開いて保存できます。

Codex CLIでe-Gov法令MCPを使う:codex mcp add と config.toml の設定手順 codex mcp add の1行で config.toml に登録され、Windows でも npx のまま search_laws が呼べた 追加と確認:codex mcp add <名前> -- <コマンド> で stdio サーバーを登録。codex mcp list / get / remove で一覧・詳細・削除。TUI では /mcp で接続状態を確認。 config.toml の形:[mcp_servers.egov-law] に command と args。startup_timeout_sec 既定10秒、tool_timeout_sec 既定60秒。enabled_tools / disabled_tools でツールを絞れる。 Claude Code との違い:Claude Code は JSON、Codex は TOML。codex mcp add に --transport はなく、--url で HTTP を区別。MCP 0.1.0 が呼ぶのは法令API v1。asof は使えない。
Codex CLIでe-Gov法令MCPを使う:codex mcp add と config.toml の設定手順 記事の要約 2026.09.14 入門・導入ガイド
Primary sources

一次情報・参考リンク

About the author
SHAYOUWORLD

日本の公共データAPIを使うMCPサーバーを作って公開し、ローカルLLMを自分のGPUで測った記録を、一次情報・検証ログ・失敗例とあわせて整理します。